MS戦隊オーブ5

 

第2話:最高の新ユニット!

 

「と…とりあえず〜、アスラン・ザラです。機体はインフィニットジャスティス。シンやルナマリアとはミネルバで同僚でした」

 カガリが
アスランをねめつけたことで、自己紹介が始まった。


「ネオ・ロアノーク。連合にいたんだが、結局ここに舞いもどっちまった。今はマリューの唯一の彼氏。
お前ら、俺のもんだからな!盗るなよ〜〜


「こら!ネオ!一言多くて一言少ない」

「え?何が?」

「自分の機体もデータのうちだ」


「はいはい。…んで、今はアカツキのパイロットぉ」


「通信管制のぉ…ミリアリア・ハゥですぅ〜。AAの頃から通信担当してます」


「ここの司令官の、マリュー・ラミアスです。AAで艦長してます。ま…ご紹介いただいたとおり、ネオとはよりを戻してますぅ」

「これからもよろしくなvマリューv」


 すぐにネオが口を出す。思い切り個人的なことだ。

「んふっ昨日だって……これからもずっとあなたと一緒よ



「マリューv」

「ネオv」




「マリューっv」

「ネオっv」



「マ…「
コラーーーーーッ!そこーーー!いちゃつくならよそでやれ!全く!どいつもこいつもッ!!!……それと、アスラン!キラはまだ起きないのか!」

「無理です」

 即答!単純明快にサラッと言われた答えに、カガリの青筋がさらに増えた。



「ま…いいじゃないの。こっちも…熱かったんだろ?」


(何が………ッ!)


 声にならないカガリのツッコミ。

 そうだ。確かに国を建て直すため、一時的にアスランと別れる決意をした。


 しかし…しかし、だ。
自分の可愛い弟とイチャコラすることまで許した覚えはない!断じてない!しかも、こいつらよく考えたら男同士じゃないか!





「あれ…?無反応?ダメじゃないか〜ちゃんとツッコんでくれなきゃぁ。…っということで、俺はアンドリュー・バルトフェルド。ついこないだまで、エターナルの艦長だった」


「キラが起きてこないので、わたくしの番ですわね。わたくしは、ラクス・クラインですわ。せっかく平和になったので、キラと一緒に暮らせると夢見ていましたのに、
へたれに盗られてしまって、とても悲しい思いをしてますの」



「へたれ…?」

「アスランが?」


「ラクス!あなたもよけいな一言はいいですからっ」



「うふふふふ。気苦労が絶えませんわね、カガリさん」


「半分以上はあなた達のせいですから……」



「大丈夫ですわ。わたくしがキラの元にいれば、世界は平和になりますものv」



「…………………」



 相手は天下のラクス・クライン。カガリに、これ以上言い返す気力は残ってなかった。





「最後…ではないもう一人爆睡してるヤツがいるが、この際置いといて。オーブ代表で、このユニットの創設者のカガリ・ユラ・アスハだ。みんなよろしく」


と、ここで再びアスランが口を開く。


「あぁ、そうそう。それと、キラ寝てるので俺が紹介します。キラ・ヤマト。ストライクフリーダムのパイロットで、
俺が目に入れても痛くないほど可愛い幼なじみだ」



「アっスラン!お前も一言多い!」


 
可愛い弟を守るため、今日もカガリはアスランを口撃する。一時は恋人同士だったと言っても、もはや誰にも信じられないだろう。わかっていないのは……キラくらいだ。


「嘘は言ってないだろ!」



「ウソじゃなきゃ、何言ってもいいわけでもないだろ……」


「じゃ、俺と人生の大半をともに過ごした大親友……と言うより、もう
伴侶に近い」



「よけいなことを言うな!よけいなことを!そんな
個人的ドリームを言うから、誤解されるんじゃないか」


「俺とキラにだけわかっていればいいんだよ」



「その一言が多すぎるんじゃ!たわけが!」





「…で、カガリ。結局何をしたいんだお前は」


 たまにアスランの一言は役に立つことがある。

 浮世離れしてて、どうにも頼りないキラとは違って、アスランは割とものごとを常識的に考えられる部分もあった。


 但しそれは、
キラが絡まないという条件下での話ではあったが。





「そうだ!忘れかけてた。ここに
世界屈指の機体がそろった。有能なサポート体制もある。と言うことで、君たちには世界平和に貢献する、愛と正義のヒーローになってもらいたいのだッ」



「「「「……ハァ!!?」」」」



 パイロット4人組(
約一名未だに爆睡中v)の声がカブる。

 無理もない。それはいわゆる…5人戦隊モノ……思いっきりお子ちゃま向け番組の…ソレであった。





「実は名前も決めてあるんだ。MS戦隊オーブ5、というのはどうだろうか?」


「はぃ?」


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言い訳v:暗黙の了解へのツッコミ………それって、禁句だったですか?もうやっちゃったよ?

次回予告:なんとも協調性のないメンバーたち。それもそのハズ、こんな歳になって5人戦隊モノというのも、いかがなものか…。次回!男の証拠って一体どこ?

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