MS戦隊オーブ5
第1話:期待の新人たち
季節は初夏! ここはオーブ! 風が…世界が実に心地いい! しかし……眠いもんは眠い。 「………ぐぅぅ〜〜〜」 「ほら、キラぁ…寝るなって!まっすぐ歩けないだろ。溝にでもはまったらどうするんだ」 果たしてこんなところに無造作にはまる溝があるのかどうかは知らないが。 ぺしぺしぺ〜し! アスランの色白の手がキラのほっぺを軽くたたく。 「むぅぅう〜〜……眠い、よぅ〜〜…あすらぁん……あと2時間……」 5分…ではなくしっかり2時間も要求するところが、さすが最高のコーディネイターだ。 「ほら!しっかりする!特にソコ!私の目の前でイチャイチャしないッ!何度言ったら判るんだ!」 カガリは朝っぱらからとても元気だった。彼女には、寝坊とか低血圧とか言う言葉は関係ないのだろう。 鬼のような顔をして、アスランを引きはがしにかかるので、アスランはあわててキラを抱き留めた。 「何するんだ!寝ぼけ眼に見えるがキラは完全寝てるんだから、今手を離すとキラが床に激突するんだぞ!危ないじゃないか!」 いつもの光景とはいえ、これではどっちと付きあっているのだかわからない。 2度目の大戦からここまで、アスランは片時もキラから離れることはなかった。カガリは回想する。 以下カガリ回想し〜んv キラ「あれぇ?アスランもトイレなんだぁ〜それにしても偶然が重なるねー」 アスラン「キラは俺と一緒でも、全然問題ないだろ?」 キラ「うん。離れてて悲しい思いした分だけ、仲直りしなくっちゃね〜v」 アスラン「そうだよ。それだけ萌えなきゃ!」 キラ「うんっ!」 以上、一部オカシイ部分はあるものの強引に回想終わり。 「だったらそこのイスに座らせればいいだろ!何でいつまでもそーやって腰を支えたまま、ボーっと突っ立っているんだ!」 「キラが寝てるから。キラの寝相の悪さは、俺が一番よく知っているから」 淡々とキラを抱きしめる理由を話すアスランの表情が、朝っぱらから小面憎い。 「あのな…私の目にはものすっごく、世間から誤解されても文句は言えないようなことしてるよーに見えるんだが……」 そりゃそうだろう。端から見れば、アスランがキラを大事そうに抱きかかえている。すぐ側にイスがあるにもかかわらず、彼はいっこうにキラを離そうとはしなかった。 「それはカガリが悪い!だいたい今何時だと思ってるんだ!いくら何でも早すぎる!」 「気持ちのいい朝じゃないか!早起きは三文の得と言うだろ!6時半のどこが早いんだ?」 くそう!この弟にしてこの姉ありだ。キラの双子の姉は弟に似たところがあって、どこか世間からズレていた。 「早すぎる!こんな時間にキラに起きろと言う方が無理だ!それに…向こうの人たちもかなり眠そうだぞ」 二人は辺りを見渡す(約一名爆睡中)。 元気なのはラクスだけで、ネオとマリューは半分寝ぼけている。バルトフェルドに至っては船をこいでいる。 ミリアリアがかろうじて、目を覚まそうと奮闘中だった。 「お前ら情けないぞ〜!今日は期待の新人が来るというのに!ほら起きろ起きろ!紹介するから」 「もうちょっと時間あとにしろよカガリ。こんな早朝からやることじゃないだろ……」 「やかましい〜!君たちにはこれから重大かつ壮大な計画を、担ってもらうことになるんだから。心して聞くよーに!」 一方的に決めつけてカガリは、ドアを開けて人を招き入れた。その人に皆がぽかんとなる。 「初めまして。シン・アスカです」 「初めまして。ルナマリア・ホークです」 「……………え”……」 そしてシンとルナマリアは驚愕してアスランの顔を指さした。 「「…って、アスラン!」」 そして当の本人は。 「お前たちこそ!どうしてこんなところにいる!」 「知りませんけど、あのあと…こちらのオーブ代表に呼ばれて…俺……」 「あたしだって……」 「ほぉう!良かったじゃないかアスラン。仲良しだったんだ?」 「え”?イヤ…まぁ……仲良し〜〜というか、そのぉ………」 アスランは言葉を濁す。 「そっか!ま…でも、とりあえず自己紹介からな!あ…っと、アスラン、よく知ってるからって手を抜くんじゃないぞ」 「〜〜〜〜〜。うるさいなッカガリ…っ」 その横で、キラは未だにすやすやお休みになっている。 「とりあえずそいつを起こせ!」 第2話へ→ <!”#$%&’()〜><!”#$%&’()〜><!”#$%&’()〜><!”#$%&’()〜><!”#$%&’()〜><!”#$%&’()〜> 言い訳v:出来るだけ地の文を少な目に、サクッと読めるコンセプトにしてみたんですが、いかがなもんでしょうか?と言っても第1話から飛ばしまくってるような気もしますが(笑)あと、趣向を変えて文字飾りをTV感想モードにしてみました。 次回予告:今日も今日とて対外的にオカシイ、アスラン+α連中。メンバー発表は波乱だらけ!次回!オカシナ人々。 |
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