ふぁみりぃ☆ぱにっく 4
読み方:文字色黒→地の文、文字色灰色→ツッコミ

ご飯をリビングに用意して、先に猫たちに食べさせて。
トレイを片づけてお手伝いさんに食器洗い機(動物専用に1つ買った)
放り込んでもらう間に、次の犬たちのご飯を持ってくる。(時間がないので)


キッチンや食堂でなくて何故リビング(超広い!ザラ家だから)で食べさせるのかというと、
さすがに広いザラ家でも単純に場所がないからだ。

キラと、途中から合流したお手伝いさんによって
犬のご飯が整然と並べられて行く。初めはケンカにならないのかと
冷や冷やしていたが、そんな心配は無用だった。
(ジーク!キラ!ジーク!キラ!………状態)






「みんな仲良くね~。ケンカしたらすぐにご飯は取り上げちゃうからw」
(こうすることで犬は学びます)
にっこり顔できびしーく言い放ったキラの顔は、端から見てもちと怖かった。
(キラの特技、笑いながらアオスジ。芸の細かい人です)




「サイ~、トールぅう~ご飯だよってみんなを呼んできて」
(ごめん今回はサイもトールも雑種犬)
キラの声は神様の声。鶴の一声とばかりに呼ばれた2匹が
犬たちの寝室に向かい、おびただしい数の犬を連れてきた。
(もう既にかの有名なネズミアニメ状態)




「みんないる?呼び忘れた子、いない?おトイレで呼べなかった子は……、
シイ~、アザークと、イザークと、ヌコルとノコル、
それと…ミゥ、ムゥ、モゥを呼んできて」
(犬は食事の前後におトイレをする子が多いのです。ちょっと利用できる豆知識)


サイの弟、シイが軽やかな勢いで部屋を飛び出し、トイレ中で
来られなかった犬たちを呼んできた。その間、他の犬たちは
キチンと並んでお座りしたまま、ずっと待っている(食事抜きが怖いから)
(うちは………無理だ。何故無理なのか、それは教えていないからです。)

「キラ…すごいね」

リビングの端でアスランが感嘆する。こんな光景滅多に見られるものじゃない。
(ちょっとしたザラ家庭犬訓練室)


「うぅん、僕だけじゃないんだ。訓練士のタリアさんがね、
すごい人で…僕もああいうふうになりたいなって思うんだ」
(ちなみにタリアさんの愛犬はフラットコーテッド・レトリーバーで名前はギルバート)




タリア・グラディス。テレビなど出演したりいくつかの著書で
有名な訓練士に、犬や猫のしつけ直しを頼んでいた。
(たぶんキラは犬を溺愛する…。犬は溺愛してるだけじゃ信頼してくれません)
この成果、見込みのある個体は新たな飼い主の元に引き取られる予定になっている。
(じゃないと大変です。特にアスランが…アスランの正義剣が)




「キラはすごいね。ご飯やおトイレの世話だけ(うんちは重要な情報源!)でも毎日だろう?
それに病院通いや散歩もちゃんと毎日行ってくれているから、みんな元気になってきたね」
(さすがにキラが怖くて引っ張る子、いない…。たぶんキラを困らせれば他の犬たちにボコられる…笑)
「うん、僕だけじゃない。たくさんのボランティアさんの人に支えられてるから、
こんなお手伝いができてるんだよ。(のほほんとしてあんま判ってない人がいまーす!)
そして僕はアスランに支えてもらってる(金銭面とか)。こんな嬉しいことはないんだよ」


「キラ…」(しんみりラブ突入)



「大好きだよアスラン」
(ラブスイッチ)
「俺も。キラのこと愛してる」
(ラブモード全開!)




何というか、やはり(動物の)視線が痛すぎた。ご飯を目の前にお預けを食らっている状態で、
誰が今さらバカップルのアホぶりを見せつけられて嬉しいものか。(いや、嬉しくなどない←反語)
犬たちの目は恨みがましくなっていった。(その間ご飯はお預けです)



「ごめんね、ご飯遅くなっちゃったね。みんな、食べても良いよ」
(今頃気づいたキラ)
犬社会はほぼタテ社会なので、食べ始める時間が順位によって
若干ズレる。仕方がないよねと言いながら
キラは食べ終わった皿から、さっさと片づけていった。
(食べ終わった食器はすぐに片づけましょう。わがまま食い、ムラ食い、食器への執着、そして衛生上の問題が考えられます)




食べ終わると犬たちも三々五々と散り散りになって行く。
それでもキラの側にいたい犬と猫たちは、リビングから出ずに残っていた。(でも結構な数)
そこにラクスが入ってきた。(鳥にとって飼い主は恋人~)

「あ、ラクス、ご飯終わったの?」

「ええ、済みましたわ。今日もとってもおいしい
果物をありがとうございます、キラ」


インコは人の言葉を覚える、ある程度。だがこれだけ返事を返せるのは
世界中を捜したってラクスくらいだろう。
(その前に鳥は人の言語を理解していません。飼い主が喜ぶ顔が見たいから、喜ぶような言葉をまねしてるだけですよ)


「ところでアスラン、キラさまを悲しませたらわたくしが許しませんからね!」
(どちらかというとラク→キラ←ラク)

彼女はアスランの天敵(アスランは恋人にちょっかいを出す間男)であり、キラの自慢だった。
キラのひざにちょこんと乗って、頭を撫でてもらっている。(好きだよね、鳥)



「これでどうやってキラに触れられるんだ!」
(ラクスガ~~~~~~ド!!!!!)

「わたくし、前の家であだると・びでおなるものを見たことがありますの。(ナニ見てたんだ前の飼主…)
女の方が、嫌だ嫌だと叫んでおりますのに、男の方は体格差を良いことに
無法の極み!こんなことは許せません!」(そ…それは無理矢理・キワモノ系なのでは?)



「そんなこと俺がするか!」
(へたれにゃ一生かかっても無理ですよラクス様)

「アスラン~、ラクスは可愛い鳥(←鳥ですよ…笑)なんだから、
あんまりひどいこと言っちゃダメだよ」

「キラさまは女神様なのです」(…と、鳥は言っております)



そして今日とて状況は進展せず…。(周囲は監視だらけ。しかも手を出せばすぐに入る集団DE邪魔)


次へ→

いいわけ:アスランはキラにちょっかいをかける人なので、彼の愛情は動物(特にシンとラクス)には伝わっていません。
次回予告:ラブホは嫌だ→じゃぁラブホじゃなければいいのか?キミタチ…。次で終わります。