ふぁみりぃ☆ぱにっく 2
読み方:文字色黒→地の文、文字色灰色→ツッコミ

アスラン・ザラとキラ・アガリクス・ザラ。(セカンドネームが…)
二人は今時珍しい密着系バカップルだ。(ここだけ冬でも暑苦しいです)



ところで、なんでキラのセカンドネームがアガリクス(キノコ)なのか?
それにはこんなエピソードがある。





「普通セカンドネームっていったら自分の親とかの名前じゃなかった?」
(ここでもアスランは常識人です。一応)
「たぶん余所はね。うちの習慣だし、キラ・ザラより良いんじゃない?」
(みんな言ってるけど、キラ・ザラは間抜けだよね…笑)



「そこまでは判るけど………なんでキノコなわけ?」

「あーっ!キノコを馬鹿にしちゃいけないんだよ。(いえ別にバカには…)
菌類の生命力(すごいよキノコさん)を甘く見ちゃダメだよアスラン。
太く!長く!そしていつでもどこへでも!その精神を持てるようにって、
自分で決められる名前なんだから」(フツーありませんそんな習慣を持つ家)


「………それにしたって…」



「別に僕は、こんな格好いい名前(キラは格好いいと思っている)じゃなくても良かったんだけどね。
他にもあるでしょ?シイタケとか、ヒラタケ、マイタケ、エノキにシメジ……」
(うまそうだ…)


指折り数え始めたら止まらなくなったので、アガリクスで良いですと諦めた。
キラ・マイタケ・ザラとかキラ・シメジ・ザラとか……………嫌だハッキリ言って。
(書いてる私もイヤです)
「それにほら、アガリクスって健康とか長寿に効きそうだし。
ずっと僕を幸せにしてねvアスランw」
(途中で意味が変わってますキラさん)



きょーんと小首をかしげられたら、アスランは勝てなかった。
(たぶん勝てる人いませんよ)


リスのように可愛い顔、くりくりとしたまん丸い目にはアスランの好きな澄んだ紫の瞳が収まっている。
(アスラン感想)


幼馴染みだった彼女を、守って守って守って(実話)
ライバルを蹴落とし蹴落とし蹴落としまくって(実話)
ようやく手に入れた。無論、キラには内緒の話だ。(ライバル戦争なんて)







そんな彼女が結婚後かのブルー・コスモスに対抗して立ち上げたのが「ピンク・チェリー」。
(対抗心燃やす必要ないと思いますが?)

この名前の中にもキノコ系の名前を入れようとしてたが、さすがにそれは勘弁してもらった。
(キノコな一族)

「ピンク・なめこ・チェリー」とか(アスラン予想)
「ピンク・エリンギ・チェリー」(予想の世界)とか、
止めて欲しい。(現実味を帯びるから)


慈善事業を立ち上げるのには賛成だった。
商売(本業は一般の会社)の傍らそっちもやらないと最近は消費者受けしない。
(ほら、難民に寄付してますとか、木を植えてますとか言うアレです)
迷っていたときに寝室に突撃してきたのがシンだった。
(都合のいいときに現れて、画面の主導権を握ってく人です)




そうだ、あの時は確か新婚ほやほやで、<初夜>にウキウキ(一応、変態)としていたときだった。

あの日も、やはり今と同じように皮膜を広げて滑空してきたムササビに
顔面からぶつかられ………キスの寸前で窒息して倒れた。
(ムササビはデカイです。モモンガの比じゃありません。敢えて言うなら座布団が飛んでくる感じ)

顔面に激突して傷ひとつ追わなかった(空気抵抗らしいですよ)ムササビは、
「かわぃい~っ」と叫んだキラになで回され非常にご機嫌そうだった。
(キラさまこの時点でアスランにキスされようとしてたことすっかり忘れてます)
それ以来どうやらそのムササビは
「キラに褒められること」と「エサをわけてもらえること」が
気に入ったようで、ことごとく夫婦のラブラブを邪魔し続けている。
(ラブの邪魔をしたらご褒美がもらえた式。一種の学習効果)

ムササビは家庭で飼えない。
(飼ってはいけませんよ)
しかし…結局住みついたものはどうしようもなかった。
(ほとんど可能性はありません。ご安心下さい)




少しして一羽の傷ついたインコを引き取ることになった。

大型の頭の良いインコは飼い主以外に懐くはずはないのだが、
このインコは違った。前の飼い主に捨てられ
毛引症(自傷行為。淋しさのあまり自分で毛を引き抜く精神病)になっていたのが、
キラに抱いてもらってからは段々治ってきて、
今では……………とても図々しい。
(大型の鳥は飼い主を恋人だと思っていますから、里子には向きません)
自慢の美しいピンク色の大きな羽根(ピンクのインコ、いたよ!)を羽ばたかせて…
やはり邪魔しにやってくる。(ご存じあのお方だから)


実際頭が良く、部屋のドア程度なら簡単に空けた。
カギをかけていても………ドアはシンがぶち壊していくから意味がない。
(それじゃあドア開ける意味もない)






アスランの不幸(正義の剣が振るえない)にまったく気づくことなく、
キラの動物愛護団体は順調な成果を上げていった。

不幸な動物や飼えなくなった犬猫を引き取って、
見込みのありそうな個体を訓練して里親を見つける。
(生き物は命です。最後まで責任と愛情を持って飼いましょう)

事業自体にまったく不満はなかった。
それが本業の利益に着実に結びついていくのだから。
(こー言うあたりのずるがしこさもアスランだよね)
その分私生活は欲求不満がたまっていった。
(良くたまりますねー欲求不満。不健全ですよアスランさん)

さすがに20代前半、新婚ほやほや。ズバリ「そぉいうこと」したい!
(ズバリ言うとキラに嫌われる…)
(目を血走らせて)何度かキラに提案したことがある。


自宅は動物だらけ(増えに増えまくった)だから、
ゆったりできるホテルとか行こう、と。
(庶民なキラさんには、ホテルと聞くとイヤらしいイメージがするのです)


結局キラに即刻却下されたけれど。
(アスランイヤらしいの判ってるし)
「ここ(自宅)でいいじゃない」………って。
(というか、フツーに寝室に専用のダブルベッドあります。キラ曰く、わざわざラブホ行く必要ないのです)


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いいわけ:え?サクランボの壁紙読みにくい?スマンねぇ、一応自分で作ったのよー。
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