第7話
「……え?おろせない……?」 「……産む………?」
マリューとラクスの第一声はこうだった。
「……仕方ないでしょ」
「でっでも、キラ君……そしたらあなた、シングルマザーに?」
やけに喜々とした声が、重苦しい空気を破った。 「キラ!俺と結婚しようっ!!!」
カウンターが顔面に見事にヒットした。 「こんな時にふざけないで…「……でも、それが手っとり早い、一番の解決法かも知れませんわね……」
さえぎったのはラクスだった。いつだってキラの心配をしてくれて、ずっとそばにいてくれたラクス。 「ラクス…」
「ありがとう!ラクスッ」 「アスランはお黙りなさい!」
「現実的なことをお話ししましょう。やはりシングルマザーは大変ですわ」 「子育てもだけど、その…片親だといろいろ、ね」
「……うん」
「ですから、その点を全てアスランに押しつけてしまえばよいのですわ!キラ」 「ラクス…」 キラは意表をつかれた。
「アスランだってそれくらいのこと、お解りにならないはずはないでしょう?だからキチンと責任をおとりになると、そう言っているのでしょう?」 「その通りです」 彼は場違いなほどマジメにそう言った。
「でしたら善は急げですわ!マリューさん、私たちは諸準備に。そしてアスラン、あなたはキラとともにお引っ越しですわね」
「………引っ………越し………?」
キラはラクスの言うことが段々分からなくなってきていた。
言い訳v:「アスランはお黙りなさい!」このセリフを言わせたかったんです(笑)満足満足! |
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