第4話

 

「確率よかったねー」

 のほほんと笑う男は、10メートル後ろに吹き飛ばされ、衝撃で砂煙が舞った。

 

 

20分後、マルキオ邸。

 

 

「え……ッ!!!」

 

 驚きの言葉しか、もはや出てこなかった。

「イヤ、だから。僕は完全に女の子になっちゃってて……でもって……」

「キラのお腹の中には、俺との子供がいるんです♪」

 

 10分後、ボロぞうきんのようになったシカバネが再び出来ていた。

 

「あぁあ〜〜〜っ!ひどいですわ!アスランのせいですのね!キラとわたくしとのバラ色の未来がっ」

「どうせキラとは対の遺伝子を持ってないんだから、一緒になったって子供なんてできやしないのに…」

 

「「冥王星の向こうまで飛んでって、そのまま帰って来なくていいから〜〜〜ッ」」

「い…イヤキラ、俺には責任が………」

 懲りないゾンビにキラの瞳がギラつく。そして彼女は指をパチンと鳴らすと虚空に向かって叫んだ。

 

「フリーーーダーームッ!!!」

(ソレ…番組違うから………)

 誰しもがそう思ったが、ストライクフリーダムではなくて、高速で飛んできたハロ軍団により、シカバネは撃沈した。

 

 

「ああ、このまま行くと出産?それとも結婚式が先?」

 困惑し、慌てるマリューにハッと我に返る。

「このまま…って、産むの…僕、だよね?こっ子供って、確かおろせなかったっけ?」

 

 

「……でもキラ、一度宿った命ですし……」

「………あ…」

 

「それに、キラの身体だって、傷つきますわよ」

「そうだ!そんなコトさせられるか!キラは俺が守る!そしてキラ……キラは元気な赤ちゃんを産んでさえくれれば「………ッ!お前のせいだろがぁぁあああッ!!!!!」

 

 

「復活…撃沈…復活…撃沈と忙しいことね。それにしても、コーディネイターの身体って……やっぱ、頑丈なのねぇ………」

 

 

「マリューさん、ソレ……アスランだけですからッ!」

 

 

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次回予告:この修羅場に国家元首がやってくる!どうなるアスランの唯一の仕事先!そんな情勢下アスランとキラは車でお出かけ。二人っきりのドライブの先は?

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