突きぬけるような青い空！

　トロピカルな南の島の海！
　

　落ち着きを取り戻しつつある愛しき世界!!
　

　生理なんてこなくったって、関係ないと思ってた。だって僕は男の子だから！
　

　ちょっと寂しくなった身体も、すぐに戻ると信じてた。そりゃ男の子だもん！
　

　南の島にも、おぼろげながらに夏が来て…そして秋が来て！そりゃもちろん南国フルーツを満喫したさ！
　

　ところが！この中年太りはなんなのさ！…ってか、その前に僕はまだ二十歳なんですけど？
　

「なんでっ!!」

　キラの怒りが空気をふるわせる。後ろからついてきてる人が一瞬びくっと怯えた。
　

　さすがにオカシイと周囲から言われ、僕も何だかそら恐ろしくなって病院へ行ったよ。
　

　世の中間違ってると思う……。簡単な検査の後、僕の担当医は、
　

「おめでとうございます♪」
　

なんて言いやがった！僕が何を言っても聞きゃしない……。

「うれしさのあまり夢を見ることはあるんですよ。そういうのって、萌え心って言うんですよね？」

とか何とか…訳判んないこと言って夢の世界にトリップしやがったよ……。

（ところで「萌え」って、なんだろう…？）
　

「やっぱオカシイよ！絶ッ対間違ってる!!そう思うよねアスラン！」
　

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次回予告：事実を認めたくないキラ。おさまらない怒りに、さすがに怯えるアスラン。腐っても最高のコーディネイターだ。優しい言葉にほろりとくるが、いまだにあきらめが悪い様子……。