MS戦隊オーブ5
第10話:新興宗教で行こう!
オーブ行政府の会議室に集められた『オーブ5』のメンバーは、のっけからカガリに怒鳴り散らされた。 「何もやってません…じゃないだろ!何のために苦労して予算を工面………じゃないじゃないっ!君たちにチームを結成して貰ったと思ってるんだ!」 「だがカガリ!全然、全く…何にもやってないんだから仕方ないだろう!」 ぬけぬけと吐かれるアスランの一言。 「1ヶ月ひたすら優雅にティータイムを楽しむために、集まってもらった記憶はないが…」 「でもカガリぃ〜。よく考えたらさぁ僕たちが行かなくていい方が、みんなは平和ってことでしょ?だったらその方が良くない?」 のほほん人のセリフにカガリはぶち切れる。 「出動要請はいくらでもあったんだ。結局行かれなくなったのは全部くだらない内輪もめのせいだろ!」 「ひどいよカガリ〜。くだらなくないもん!僕だって…アスランだけでなくシン君やルナマリアさんとも仲良くできるようにって、ちゃんと毎日お話ししてたんだよ」 「…………………」 「そうだよ!キラは頑張ったよ、な?」 カガリの額に青筋が増える。無理もない。目の前で度を超したハグ(両者が抱き合うこと)を見れば、きょうだいなら誰だってそう思うに違いない。 「うん、アスランもv」 「キラこそv」 「くぉらぁぁああああ〜〜〜〜〜〜ッ!!!離れんか!バカモンが〜〜〜!」 「うるさいカガリ!キラは頑張ったんだから!褒めてあげるのは親友として当たり前の感情だろ?」 と言いながらすかさずキラのほっぺにぶっちゅぅぅうううううっvV 「アスランだってvすっごく努力してたの…僕ちゃんと知ってるよv」 と言いつつキラもアスランの頬にぶちゅぅ〜〜〜〜〜〜! 「いいッ加減に………せんかぁぁあああああ〜〜〜〜〜ッお前らぁッ!!!」 カガリマジ切れ。アスランのみ撃沈、キラは無事。 「まぁっ!キラ…わたくしも欲しいですわ〜〜ほっぺにちゅうv」 「あ…ごめんね。じゃ、ラクスもっ」 ぶっちゅー! 「キラにもvわたくしの惜しみない愛をv」 ぶちゅう〜〜! 永遠に続くかと思われたキスの応酬。しかしそれは大音響とともに中断せざるを得なくなってしまった。 イザークとディアッカが、MSごと行政府に突っ込んできたからだ。 「イザーク………。お前、人の迷惑とか器物損壊とか考えないのか!」 アスラン復活→すぐ激怒!相手がイザークなので容赦のないことと言ったら! 「やっかましいわ!お前らがこの1ヶ月間、無駄食いしてきた予算に比べれば微々たるもんだろうがッ!」 「ああ〜〜っイザークだぁ…」 そして事態の大変さに全く鈍感なコーディネイターが約一名。 「お……おう、キラ…」 「どうしたの?いきなり。急に来られてもお菓子ないよ…」 「すまん、ちゃんと言っていれば……じゃない!キラ、お前に話がある!」 イザークは相変わらずキラにだけは甘い。 その側で急展開な話に、場違いな嫉妬心を燃やすコーディネイターが約一名。 「イザーク!キラを俺から盗ろうって言っても、そうは問屋がおろさんぞ」 「アスラン…表現古すぎ………」 ルナマリアのツッコミも…彼らの耳には入らない〜♪ その隙にイザークは関係なくキラの説得を試み…そして数分もかからないうちに成功した。 「いいよ!そんなことなら」 「あっこら!キラ、イザークの話は素直に聞くのか?ちゃんと話は聞いたのか?俺に話してないだろう」 焦るアスランにキラは最高の笑顔を向ける。 「大丈夫だよ。話はちゃんと聞いたし、MS動かさなくってもいいっていう話だし」 「………は?」 「でもね、みんなの前で講演っていうのは恥ずかしいから、ビデオレターくらいならって、イザークだって納得してくれたしv」 「講、演…?」 「うん!平和的で、簡単そうでしょ?そんなことならいくらでも協力するよ。良いでしょ」 「う゛………ぁ…ま、ぁ………」 1週間後、早速キラの出演するビデオレターはオーブ発する国際親善放送により、世界各国で放送され……そして映像ソフトの注文が殺到した。 「喜べキラ!あのビデオが世界各国に販売され、キラの平和への願いは広まるぞっ」 「それって莫大な販売収入が目的なんじゃ……」 「何か言ったか?ルナマリア」 「いぃ〜えぇえ〜〜」 それは既に宗教の教祖のような人気の出ようであった。 半月後、『平和バイブル』著者キラ・ヤマト、ラクス・クライン編集………なる本がバカ売れした。 「良かったね〜みんな平和の大切さに気づいてくれたんだぁ」 ……現実はコレだった。 一体なんの役に立っているのかMS戦隊オーブ5! 行け行けオーブ5! 荒波にくじけるな! 世界の平和は君(たち)の双肩にかかっている!!! 駄文トップへ戻っちゃう→ <!”#$%&’()〜><!”#$%&’()〜><!”#$%&’()〜><!”#$%&’()〜><!”#$%&’()〜><!”#$%&’()〜> 言い訳v:今回のサブタイトルはあの有名な電車ゲームのタイトルから(笑)ちなみにキラは本なんか書いてはいません。そこんところは、ぜぇ〜んぶラクスvそれにしても…この話のどこが「アス×カガ前提」なんでしょうか?微塵もなかったね……(乾笑) 相変わらず、ハイテンションバカにおつきあいいただきありがとうございます。 |
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