よち*ぶろお題SS第1弾
大戦のア*ト*シ*マ*ツ
*キラのセリフがオカシイ部分がありますが、あくまでキラの声で読んでください*
ふぇいず*わん
♪あん〜な〜に〜いぃ〜っしょ〜〜だぁ〜ったのにぃ〜〜
キーラーはも〜ぉラク〜ス〜のも〜のぉ〜〜♪(ちゃん、ちゃんらららん、ちゃん、ちゃんらららん………)
「いい加減諦めたらどうです?往生際の悪いアスランはらしくないですわよ」
ラクスにひと睨みされ、言葉に詰まるアスラン。しかし、彼には引くに引けない理由があった。
「こんな状態のキラをシャトルに乗せられるか!キラの病気は俺が治す!」
無論、そんな程度で引き下がるラクスではなかった。
「何度申し上げたらわかるのです?キラは病気ではないのです。それはお医者様に何度も確認しましたでしょう?」
「確かに、医者の範疇じゃないかも知れない。しかし、この状態は尋常じゃない。とにかく、元に戻らない限りはダメだ!」
エトセトラ、エトセトラ。宇宙港のVIPルームで繰り広げられる果てしなく下らないケンカ。その渦中に居ながら当のキラは、相変わらずぽやや〜んとしていた。
「もう一人だ。あと一人だけ会わせたい人がいる。オーブへ帰るのはそれからでも遅くはないはずだ」
沈黙がその場を支配した。ややあって、ラクスは最高に機嫌の悪そうな視線を隠そうともせずに同意した。
「仕方ありませんわね。予約のシャトルは行ってしまいました。誰かさんの往生際の悪さのせいで」
「キラのことは俺があなたよりもよく知っているんです。幼い頃からね…」
「ま〜腹の立つ言いようですこと」
「少なくともあなたほど、今のキラを利用しようと思っているわけではありませんよ」
主張は違えど、お互いの言い分は五十歩百歩だった。
ふぇいず*つー
宇宙港でのちょっとした騒ぎがあった翌日、イザーク・ジュールは自分の執務室でありえないモノと対面していた。
「何だこのセイブツは…」
「生物とか言うな!お前も知ってるだろう!」
「いや、彼がキラ・ヤマトだと言うことは知っている。だがここにいるのは彼じゃないだろう」
アスランは口ごもる。隣でキラは未だにふわふわしていて、時々手を伸ばしたり、笑いかけたりしている。それが凶悪に可愛くて、イザークでさえ自律に大変な苦労を要していた。
「だからここへ来たんだ。頼む、ドクター・エルスマンに至急会わせて欲しい」
イザークはキラを見て、時々真っ赤になりながら、しばらく考え込んだ。そして出てきた結論は。
「無理だろう」
「何故だ!こっちは急いでいるんだ」
「気持ちは判るがこういうのは、やはり医者の範疇じゃないな」
イザークの判断にアスランは声を荒げる。
「じゃぁ誰を頼ればいいんだ!」
苛立ちを隠せないアスラン。そうは言ってもこれといって解決策を見いだせないイザーク。
「細木●子?」
「それは占い師」
「Dr.●パ?」
「それは風水師」
「じゃぁ、江原●之?」
「彼はスピリチュアル・カウンセラーだろう。探しているのは除霊師だ」
「じゃぁ何か?放っておけばキラの身体が乗っ取られるとでも?」
「違う!このままにしておくと、ラクスがキラに子供を孕ませそうで恐いんだ!!!」
イザークの目が点になり、身体が固まり、そしてぎこちない動きでアスランに近づいた。
「キラは男だろう?」
「キラは男だ」
顔を除けば、身体は非常に正常な「青年」だ。
「いくらコーディネイターでも男は妊娠出来んだろう」
イザークのまともなツッコミも、相手がアスランやラクスだと一切通用しなかった。
「ラクスならやりかねない!」
待って下さい。それではキラが妊夫になるとでも?アスランさん。
ふぇいず*すりー
「他に何か心当たりはないのか」
「無いから、ここに来たんだ」
無駄な時間の経過とともに苛立ちが募る。その時初めてキラが口を開いた。
「シン…」
「「は………!!?」」
「今なんて言った!キラ」
アスランがキラに詰め寄る。するとキラは少し怯えたような表情になった。
「いや!こわいの、いや!シン…………、まもるって……」
「シン……?」
「どうやらシンが何かのキーパーソンのようだな」
…と言うことでシンが呼ばれることになった。一応彼にはあらかじめ簡単な説明付で。
2日後、同じ執務室の扉が開いた。姿を現したのはシン。すぐ後ろにルナマリアの姿も見える。するとすぐにキラに反応が見られた。
「シン〜〜〜シン…きて、くれた…」
くどいようだが、キラの姿、キラの声である。叫びながらシンに駆け寄っていくキラ。その姿に周囲は呆然となるしかなかった。今までのキラではハッキリ言ってありえない!
(もしかして!)
すぐにシンもあることに気づく。その瞬間、シンはキラの身体をひしと抱きしめた。
「ステラっ!!!」
「シン、あいにくるって…」
ぎゅぅう〜〜〜vむぎゅぅうううう〜〜〜〜〜w熱い熱い愛の抱擁はいつまでも続く。シンとキラ以外の共通の思い。(ステラって、誰?)
ベリーーーー……。と、段ボールからガムテープをはがすような音が聞こえた。何故かって?それはルナマリアがシンを、アスランがキラの身体をひっ掴んで無理矢理はがしたからだ。
「やめてよっシン!」
「やめろ!キラ!」
シンとキラは必死の抵抗を試みるも、それは成功しなかった。
「ステラっ!ステラーーーッ」
「シン…シン〜〜いやぁあああっ!」
「信じらんない!シンってそー言う趣味があったの?」
「キラはステラじゃない!」
「いやっ!いやなの!それだけは、だめ。ステラ、シンにあうの」
「ステラ、ステラ!ごめんよ。俺、絶対会いに来るって言って……」
「シンもいい加減目を覚ませ!どこがステラだ!どこから見てもキラだろう!」
「でも、ステラが……」
「シン、アンタは私よりもあんなの選ぶわけ!?」
「ちょっと待てルナマリア!あんなのとは何だ」
永遠に続く怒号を破った一言があった。
「うるさーーーーーーーーーーーーーいいッ!!!!!」
ふぁいなる*ふぇいず
イザークが遂にキレ…じゃないじゃない、動いた。彼はキラの目の前に来て話しかけた。
「キラの中にいるのはステラ、君だな?」
「ぅん…」
「シンが好きか?」
「うんっw」
キラの笑顔にイザークの頬が染まる。
しかしだ。ここで頬をゆるめると先ほどの痴話ゲンカ連中と同じになってしまう。イザークはガマンした。一生で最大の我慢をした。
「シンは今、ルナマリアと付き合っている」
「いやっ!そんなの、だめ!!」
「良い考えがある。ステラ、お前ルナマリアに憑け。そうすればシンとずっといられるぞ」
「え?ちょっとっ待って下さいジュールたいちょ………きゃっ」
イザークの機転により、ステラはルナマリアに憑いた。おかげでルナの身体をしたステラができたわけだが、その辺は放置して。
「キラ、何であんな事になったんだ!」
シャトルの中でアスランがキラに問う。
「ステラさんという人が来てね、シン君に会いたいって言うんだ。だからね、僕で良ければプラントへ連れてってあげるって……ダメだった?」
「そういうことを気軽にホイホイ受けるんじゃない!」
「だって、シン君知ってる人だったし、人助けになるからいいことだって思って…」
思って、指揮官服を着たらしい。そうすれば、上官の権限でシンを呼び出せると思ったからだ。
「次から俺に相談しろ!いいな!」
「アスラン…顔、恐いよ。……ぁ、アスランの後ろに金髪の、若いクルーゼさんが…」
「レイ・ザ・バレルか!ほっっっとけ!!!」
「えーでもーー」
「オーブでカガリが待っている。一足先に帰ったラクスも待っている」
「う…ん」
「カリダおばさまも待っている!」
「判った…。ごめんねバレル君、ダメみたい」
一部不平は出たものの、こうして騒動は終息した。騒ぎに便乗してキラを完全に手中に収めようとしたラクスの計画も、とりあえずは流れた。
だがまだまだ気は抜けない。ラクスは今も一瞬の隙を、虎視眈々と狙っている!!!
いいわけw楽しかった…。文章書くのが本当にリアルタイムだったんです。書いて〜しばらく放置とかしてみて〜編集して〜…とかしなかった。書いた瞬間にブログ使ってポン!本編戦後設定も久しぶりでした。たまには戻るのも、いいね。お題を頂いた犬子様に超感謝!
お読みいただき有り難うございました。ブラウザバックでお戻り下さい。